訪問看護のホームページ制作|載せる情報と構成3パターン比較

「そろそろホームページを作り直したい」「採用のために整えたい」。訪問看護ステーションでそう考えたとき、参考にしようと検索すると、介護施設向けの記事ばかりが出てきます。ですが訪問看護は、利用者がご自身で探して申し込む事業ではありません。
この記事では、訪問看護ステーションのホームページについて「誰に見せるのか」「何を載せるのか」「どういう構成にするのか」「公開後に何を更新するのか」を順に整理します。結論から言えば、ケアマネジャーと病院に選ばれることと、看護師の応募を受けること——この2つを設計できているかで成果が分かれます。医療介護福祉の法人様を100社以上支援してきたケアプラが、実際の支援内容にもとづいて解説します。
この記事の結論:読み手は「紹介元」と「看護師」
①訪問看護のホームページは、誰に向けて作るのか
読み手 | 何のために見るか | ホームページの役割 |
|---|---|---|
ケアマネジャー(介護支援専門員) | 担当利用者の紹介先を選ぶ | 対応できる医療的ケア・エリア・体制が即わかる |
病院の退院支援(地域連携室) | 退院後の受け皿を探す | 受け入れ可否と連絡手段が即わかる |
看護師(求職者) | 応募するか決める | 働き方・オンコール(時間外の緊急連絡対応)・教育が伝わる |
利用者・ご家族 | 紹介された後に確認する | 不安を減らす(第一発見者ではない) |
②サイト構成は3パターン。拠点数と採用の継続性で決まる
- 1サイト統合型:1拠点で、採用を通年では行っていないステーション向け
- 採用サイト分離型:看護師採用を継続的に行っているステーション向け
- 拠点別ページ型:複数拠点・広域に対応しているステーション向け
ケアプラの支援事例
社会福祉法人福昭会様では、HP・採用サイト制作により、ホームページの固定運用費(保守費)を月3万円から0円に削減しました。
他の法人がどのように紹介と採用の入口を作ったのか、サービス横断の支援事例をまとめています。
訪問看護のホームページは「誰に見せるか」が施設と違う
訪問看護の利用者は、ケアマネジャーや病院からの紹介で決まります。そのためホームページの読み手は、利用者本人よりも紹介元の専門職と、応募を検討する看護師です。

デイサービスや有料老人ホームであれば、ご本人やご家族が地域名で検索し、施設を見比べて問い合わせる流れが成り立ちます。一方で訪問看護は、主治医の指示書にもとづいて提供される医療サービスです。利用の入口は、担当のケアマネジャーか、入院先の病院の地域連携室(退院後の在宅生活を調整する部署)にあります。ここを取り違えたまま「明るい雰囲気」「アットホームな職場」といった情報だけを並べると、いちばん見てほしい相手に必要な情報が届きません。
ケアマネジャーは何を見て紹介先を絞るか
ケアマネジャーは、担当する利用者に合う事業所を探す立場です。1人の利用者に対して複数のステーションを並べ、条件に合うところへ連絡します。そこで見られているのは雰囲気ではなく、「この方の状態像を受けてもらえるか」という一点です。
当社がご相談を受ける訪問看護ステーションでも、紹介の判断材料になるのは、どこまでの医療的ケアに対応できるかという点です。実際に対応領域として挙がるのは、点滴管理・褥瘡(じょくそう)処置・吸引・胃ろう・カテーテルやストーマの管理・在宅酸素・人工呼吸器・気管カニューレ・医療用麻薬の管理といった医療的ケアです。さらに、癌の終末期や在宅看取り、難病、重度障がい、小児看護、精神科訪問看護といった専門領域もあります。ホームページにこの粒度まで書けているかどうかで、ケアマネジャーは「相談してよい先か」を判断できます。
逆に「幅広い疾患に対応します」とだけ書かれていると、判断ができません。判断できない事業所は、確認の電話をかける手間を惜しまれて、候補から外れることがあります。
病院の退院支援(地域連携室)が見るポイント
病院の地域連携室は、退院日が決まっている中で在宅の受け皿を探します。時間の余裕がない状態で調べるため、見るポイントはさらに絞られます。
- 対応エリアに患者の自宅が入っているか
- 必要な医療処置を受け入れられるか
- 24時間の連絡体制があるか
- 相談窓口の電話番号とファクス番号にすぐ到達できるか
これらに短い手数でたどり着けるかどうかが、実務上の分かれ目です。特に連絡先は、退院調整の場面で繰り返し参照される情報です。ページの最下部にだけ小さく置く形は避けたいところです。
利用者・ご家族が見るのは「紹介された後」
ご本人やご家族は、ステーションの第一発見者ではありません。ケアマネジャーや病院から候補として名前を聞き、「どんなところだろう」と確認するために検索します。つまり、比較検討ではなく不安の確認が目的です。
必要なのは、訪問する看護師の顔ぶれ、訪問の流れ、費用の考え方、緊急時の連絡方法といった、生活のイメージがつく情報です。紹介元向けの情報と役割が違うため、同じページに混ぜず、読み手ごとに入口を分ける設計が有効です。読み手を分けて設計するという考え方そのものは介護施設のホームページにも共通するため、介護のホームページ制作の費用の決まり方と依頼先の選び方もあわせてご覧ください。
紹介元に選ばれるために載せる情報と、その更新
紹介元が確認したいのは、対応できる医療的ケア・対応エリアと所要時間・営業時間と緊急時の体制・スタッフ構成・受け入れ可否の連絡先の5点です。
ケアマネジャーや病院の退院支援担当者は、目の前の利用者を「今週中に」つなげられる先を探しています。判断に必要な情報がホームページに書かれていなければ、電話で1件ずつ確認するか、確認済みの別の事業所に依頼するかのどちらかになります。ホームページの役割は、その電話の前に「ここは条件に合いそうだ」と思ってもらうことです。
紹介元が確認する5項目
紹介元が知りたいのは、事業所の理念よりも先に「この利用者を受けられるか」という実務条件です。次の5項目は、探さなくても見つかる場所に置くのが基本です。
項目 | 何を書くか | 書き方の注意 |
|---|---|---|
1. 対応できる医療的ケア | 医療機器の管理・在宅酸素・褥瘡処置・ターミナルケアなど、実際に対応している内容 | 「何でも対応します」ではなく、対応実績のある内容を具体的に並べる。対応が難しい領域があれば「要相談」と明記する |
2. 対応エリアと所要時間 | 市区町村名に加えて、どのエリアまで何分程度で到着できるか。エリア外でも相談を受ける範囲があるか | 市区町村名だけだと、境界に住む利用者を担当する紹介元が判断できない。地図や町丁目レベルの記載、移動時間の目安まで書くと問い合わせの前に判断してもらえる |
3. 営業時間と緊急時の体制 | 平日の営業時間、土日祝の扱い、24時間対応やオンコールの有無 | 「24時間対応」の一言で終わらせず、誰がどう受けるかまで書く。看護師が直接受けるのか、時間外はどこにつながるのか、緊急訪問まで対応するのかを分けて記載する |
4. スタッフ構成 | 看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの職種と人数規模、常勤・非常勤の体制 | 経験年数や得意領域を添えると、専門性の高いケースを任せる判断材料になる |
5. 受け入れ可否の連絡先 | 新規相談の窓口となる電話番号・メール・ファクス番号と、受付時間 | ページの上部と下部の両方に置く。担当部署や担当者の役割が分かると、紹介元は電話をかけやすくなる |
特に整備の優先度が高いのは3の緊急時の体制です。訪問看護の現場では、24時間365日の対応体制とオンコールの有無が、紹介元と求職者の両方から見られる情報です。紹介元にとっては「夜間の急変時に受け皿になるか」の判断材料であり、看護師にとっては働き方の条件そのものです。1つの情報を2つの読み手が見にくるため、書き方を整える優先度が高い項目といえます。
「地域名+訪問看護」で見つかる状態にする
紹介元は、既存の付き合いだけでなく検索でも候補を探します。担当エリアに空きのある事業所が見つからないとき、「〇〇市 訪問看護」のように地域名と組み合わせて検索する動きです。
このとき問題になるのが、ページ内に地域名が書かれていないケースです。トップページに事業所名と理念だけが並び、住所はフッターに小さく1行、対応エリアは問い合わせページにしかない、という構成があります。これでは検索エンジンにも読み手にも、どの地域の事業所か伝わりにくくなります。
トップページの見出しや冒頭の文章に事業所の所在地と対応エリアを入れ、対応エリアの専用ページを1枚用意します。この2点は、どの地域の事業所かを検索エンジンにも読み手にも伝えるための最低限の整備です。
訪問看護ステーションは全国に約18,000事業所あります
厚生労働省「令和6年介護サービス施設・事業所調査」(2026年9月2日参照)によると、訪問看護ステーションは全国に18,042事業所あります。この中から、紹介元が担当する地域の候補として名前を挙げてもらう必要があります。
同じ市区町村に複数の事業所があるのが当たり前という前提に立つと、ホームページに求められるのは「立派に見せること」ではありません。条件が合うかどうかを、紹介元が短時間で判断できる状態にすることです。
受け入れ可否と募集状況は、古いままだと問い合わせを逃します
情報を載せるところまでは制作会社が担ってくれますが、その後の更新は事業所側が担います。受け入れ可否と募集状況が古いままだと、せっかくの問い合わせが別の事業所に流れます。
更新する項目 | 頻度の目安 | 誰が更新するか |
|---|---|---|
1. 受け入れ可否・空き状況 | 随時(状況が変わったとき) | 管理者、または新規相談を受ける担当者 |
2. 対応エリア・対応できる医療的ケア | 体制が変わったとき | 管理者 |
3. 募集職種と募集状況 | 月1回程度の見直し | 採用担当者、または管理者 |
4. お知らせ・活動報告 | 定期的に(無理のない頻度で) | 持ち回りで担当を決める |
そのため、制作の時点で「誰が更新するか」まで決めておくことが大切です。当社のHP・採用サイト制作では、社会福祉法人福昭会様(介護福祉、従業員101〜299名)に対し、制作ツールのSTUDIOを使ったノーコード(プログラミングを書かずにサイトを作る手法)での構築と、自社で更新できる管理体制の構築を行い、ホームページの固定運用費(保守費)を月3万円から0円に削減しました。紹介元への周知は、ケアマネジャーへの営業訪問やパンフレットの配布と組み合わせて進めるのが一般的です。オフラインの手段については訪問介護事業のチラシ作成で押さえることで触れています。
看護師採用の窓口としてのホームページ|求人媒体では伝わらないこと
訪問看護の採用では、条件面に加えて「1人で訪問する不安」「オンコールの実態」「教育体制」を判断材料にします。求人媒体に書ききれないこの3点こそ、ホームページで伝える価値があります。
ステーションの採用は、病院と同じ条件提示では動きにくい構造があります。応募を迷わせるのは待遇だけではありません。「自分がその働き方をできるか」の見通しが立たないことも、判断を止めます。ホームページは、その見通しを事業所側から先に示せる自社メディアです。
応募前に見られている3つの不安
看護師が訪問看護への転職を検討するとき、応募前に確認したい点はおおむね次の3つに集約されます。
- 1人で訪問することへの不安:病院と違い、判断をその場で1人で下す場面があります。同行期間の長さ、相談できる相手、緊急時の連絡ルートを具体的に書きます
- オンコール・24時間対応の実態:制度の有無ではなく実態が知りたい部分です。担当が回ってくる頻度、何人で分担しているか、手当をどう設計しているかまで書けているかが差になります
- 未経験・ブランクからの教育体制:同行訪問が何回あるか、独り立ちまでの目安期間、研修の内容と担当者を明記します
いずれも「充実した教育体制」といった言葉では伝わりません。回数・期間・人数といった形で書くと、読み手は自分の働き方を想像できます。逆にここが書かれていないと、読み手は自分の働き方を具体的に想像できません。
求人媒体とホームページの役割分担
役割は分かれます。求人媒体は「見つけてもらう」ための場所、ホームページは「応募を決めてもらう」ための場所です。媒体は掲載枠の文字数やフォーマットが決まっているため、オンコールの分担や教育の流れといった長い説明は入りません。媒体で興味を持った看護師が事業所名で検索し、ホームページで判断します。この流れを前提に、媒体に収まらない情報をホームページ側へ置くという分担が現実的です。
もう1つ、職種による媒体事情の差も設計に関わります。当社がご支援する中では、看護師は人材紹介と直接応募型の媒体を複数併用できていても、リハビリ職(作業療法士・理学療法士)やケアマネジャーは使える媒体が限られている、というご相談が多くあります。専門媒体が乏しく、そもそも母集団(応募候補者の集まり)を作る手段が限られている状態です。
つまり、媒体で母集団を作りにくい職種ほど、ホームページと自社発信で補う必要があるということです。看護師の採用ページだけを整えて終わりにせず、リハビリ職・ケアマネジャーそれぞれの仕事内容と1日の流れを載せておくと、数少ない接点を取りこぼさずに済みます。
SNS採用支援の事例:訪問看護ステーションA社|人材紹介料 年間約300万円の負担から
これはホームページ制作ではなく、当社のSNS採用支援(SNSを入口にした採用活動の支援)での事例です。ホームページを作れば同じ結果になるという意味ではないため、切り分けてお読みいただければと思います。
A社では、人材紹介に年間約300万円を支出していました。採用はできていても、費用が固定的に発生し続ける状態です。同社は検索経由でのお問い合わせから2日で、当社のSNS採用支援の導入を決められました。
この事例で示唆的なのは、意思決定までの速さです。検索で情報にたどり着いた時点で、判断材料がある程度そろっていたということです。同じことはホームページにも当てはまります。判断材料がそろっているかどうかで次の行動が変わるという点は、入口がSNSでも検索でも共通です。
ケアプラの支援事例集です
ケアプラが支援した法人の事例を、サービス横断でまとめた資料です。ホームページ制作以外のサービスの事例も含まれますが、採用の入口をどこに作るかを考える材料になります。
訪問看護のサイト構成は3パターン|どれが自ステーションに向くか
訪問看護のホームページは、1サイト統合型・採用サイト分離型・拠点別ページ型の3つに分かれ、拠点数と採用の継続性で向き不向きが変わります。
ここまでで、読み手は紹介元(ケアマネジャー・病院の連携室)と看護師の2つに分かれること、それぞれに載せるべき情報が違うことを整理しました。問題は、性格の違う2つの情報を1つのサイトにどう収めるかです。無理に1ページへ詰め込むと、紹介元も看護師も自分に必要な情報にたどり着けません。構成の選び方が、そのまま伝わりやすさと運用のしやすさを左右します。
3つの構成パターンを比べる
構成パターン | 向いているステーション | 費用のかかり方 | 更新の手間 |
|---|---|---|---|
1サイト統合型 | 1拠点で、採用を通年では行っていないステーション | 作る範囲が小さく収まりやすい | 更新箇所が1つにまとまり、管理しやすい |
採用サイト分離型 | 看護師採用を継続的に行っているステーション | サイトが2つぶんの構成になりやすい | 紹介元向けと採用向けを別々に更新できる |
拠点別ページ型 | 複数拠点・広域に対応しているステーション | 拠点が増えるほど積み上がりやすい | 拠点ごとに更新担当を分けやすい |

判断の軸は「拠点数」と「採用の継続性」の2つです。とくに後者は見落とされがちです。訪問看護は、拠点の移転や居宅介護支援事業所の併設といった事業拡大のたびに、看護師・リハビリ職・ケアマネジャーの増員が重なります。当社がご支援する中でも、採用が単発で終わらないステーションが目立ちます。
採用サイトを分けるかどうかは、この採用の継続性で決まります。単発の欠員募集であれば、統合型のなかに採用ページを1枚持つ形で足ります。一方、拡大に伴って募集し続ける見込みがあるなら、分離型にして採用側だけを機動的に更新できる状態にしておくほうが、運用は楽です。
訪問看護で費用が特に変わる3点
制作の範囲が変わりやすいのは、次の3点です。金額そのものより「何が増えると作業が増えるのか」という構造で押さえておくと、見積もりの中身を読み解きやすくなります。
- 拠点数:拠点ごとに住所・電話番号・営業時間・スタッフ紹介が要るため、ページ数がそのぶん増えます
- 対応エリアページをどこまで作るか:市区町村ごとにページを分けるか、1ページに一覧で載せるかで、制作量が大きく違ってきます
- 採用サイトを分けるかどうか:分ける場合、募集要項・1日の流れ・スタッフの声など、採用側に独立した構成が要ります
この3点は、いずれも「増やせば増やすほど作る量が積み上がる」という共通の性質があります。最初からすべてを作り込むのではなく、いま伝えたい相手が誰かを決めてから範囲を絞ると、無駄が出にくくなります。業種を問わず費用が変わる要因の全体像は、介護のホームページ制作で費用が決まる5つの要因で整理しています。
初期費用をかけずに始めたいステーションへ
初期費用をまとめて用意することが難しい場合、月額型で始める方法もあります。当社では月額1万円〜のプランもあります。初期費用は現在かかりません。契約期間は6ヶ月〜で、月額に含まれるのは制作費と保守費用のため、ドメイン代・サーバー代は別途かかります。受付は月3社限定で、金額はプラン・ページ数・施設の規模によって変わります。
月額型は、開設直後で運転資金を手元に残しておきたいステーションや、まずは紹介元向けの最低限の情報を公開して、採用の必要が出てから採用面を足していきたいステーションと相性があります。反対に、拠点別ページ型のように最初から構成が大きくなる場合は、どの範囲を月額に含めるかを事前に確認しておくと認識のずれを防げます。
自ステーションの場合はどの構成が向くか、迷ったときは
構成を選ぶ判断は、いま見えている条件だけでは決めきれないことがあります。1年後に拠点を増やす見込みがあるのか、オンコール体制を採用面でどこまで具体的に出すのか、更新を管理者が兼ねられるのか。この3つはステーションごとに事情が違い、答えも変わります。
ケアプラでは、紹介元に向けた情報と看護師に向けた情報を、ひとつの設計として考えます。拠点とエリアの見せ方は最初の戦略・設計の段階で決め、公開後はご自身で更新いただける体制づくりまでを含めた進め方をしています。
医療介護福祉の法人様を100社以上支援しており、当社のサービスをご利用中のお客様への満足度アンケート調査では、満足度90%以上をいただいています。
お電話でも承ります:06-4400-1681(受付9:00〜20:00・日祝を除く)/フォームからのお問い合わせには1営業日以内にご返信します。
訪問看護のサイトで見る3つの確認点|更新・拠点・採用
訪問看護では、受け入れ可否や空き状況を自法人ですぐ更新できる作りにできるか、複数拠点と対応エリアをどう見せるか、看護師採用と求人媒体の役割分担まで提案できるかが、見極めの材料です。
制作会社に相談するとき、この3点を先に投げかけてみると、訪問看護の運営を前提に考えられる相手かどうかが見えてきます。
①受け入れ可否・空き状況を自法人ですぐ更新できる作りか
他業種のサイトと比べると、「動く情報」の性質が違います。会社概要やサービス内容は年単位でしか変わりませんが、受け入れ可否・空き状況は、退院調整や利用終了があるたびに動きます。週の途中で状況が変わることもあります。
ここを画像や固定の文言で作り込んでしまうと、実態と表示がずれたまま放置されがちです。紹介元のケアマネジャーや病院の連携室は、その表示を見て相談先を選びます。ずれたままの表示は、問い合わせを減らし、受けられない相談を増やしかねません。
相談の場では、「受け入れ可否と空き状況を、担当者が数分で書き換えられる形にできますか」と具体的に聞いてみることをおすすめします。編集画面のどこを触れば直せるのか、その場で見せてもらえると判断しやすくなります。
②複数拠点と対応エリアの見せ方を設計できるか
3つのなかで、訪問看護ならではの設計が最も問われるのがこの点です。拠点とエリアの見せ方には、いくつかの分かれ道があります。
拠点ページを分けるか、1ページにまとめるか。 拠点ごとに管理者・スタッフ体制・連絡先が違うのであれば、拠点ごとにページを分けたほうが、紹介元は必要な情報にたどり着きやすくなります。一方、拠点が2か所で対応エリアも重なっている場合は、1ページに並べたほうが読み手の行き来が減ります。どちらが良いかは法人の状況次第で、そこを一緒に考えられるかが見極めどころです。
対応エリアを市区町村名で書くか、地図で見せるか。 地図は全体像が伝わりやすい一方、「この住所は範囲内か」という紹介元の疑問には答えきれません。市区町村名、できれば町名や地区名まで文字で書いておくと、判断がその場で済みます。地図と文字の併記が現実的な落としどころになりやすい部分です。
拠点が増えたときに追加しやすいか。 新規開設のたびにデザインから作り直しが必要な作りだと、そのつど費用と時間がかかります。「来年もう1拠点増えたら、どういう作業になりますか」と聞いておくと、拡張を前提に設計されているかが分かります。
当社では医療介護福祉の法人様を100社以上支援してきたため、この拠点とエリアの設計は、最初の戦略・設計の段階で確認する項目にしています。
③看護師採用ページと求人媒体の役割分担を提案できるか
看護師採用では、求人媒体とホームページの両方を使う法人様が多くあります。ここで確認したいのは、先に述べた「媒体は見つけてもらう場所、ホームページは応募を決めてもらう場所」という分担を、提案の段階で自分から出してくるかどうかです。両方に同じ内容を載せる前提で話が進む場合は、公開後にホームページが使われなくなります。
依頼先をどう絞るか
上の3点をそのまま質問してみて、こちらの状況を聞き返してくれるか、経験に基づいた選択肢を出してくれるかで絞り込めます。訪問看護の現場を前提に考えられるかどうかで、提案の中身には差が出ます。
なお、実績の確認方法や見積もりの取り方といった一般的な制作会社の選び方は、介護のホームページ制作における依頼先4タイプの比較と選び方で詳しく解説しています。デザインの方向性を先に固めたい場合は、介護施設のホームページのデザイン事例20選も参考になります。
当社の場合は、戦略・設計、デザイン制作、実装・テスト、公開・運用の4ステップで進め、最後に社内で更新できるよう運用レクチャーを行っています。上の3点は、いずれも最初の戦略・設計の段階で決めておくと、後戻りが少なくなる項目です。
訪問看護のホームページ制作に関するよくある質問
Q. 利用者・ご家族向けの情報は、どこまで載せる必要がありますか?
A. 紹介を受けた後に確認される前提で、事業所の雰囲気・費用の考え方・相談窓口の3点が分かれば十分です。訪問看護を初めて知る方向けに制度そのものを網羅的に説明する必要はありません。ご家族が「ここに任せて大丈夫か」を判断できる情報に絞ります。
Q. ステーション名で検索されないのですが、対策は必要ですか?
A. 事業所名での検索は、すでに紹介を受けた方が確認する場面が中心です。件数の多さより、検索したときに自社サイトが表示される状態になっているかを確認しておけば足ります。むしろ紹介元が候補を探す場面に効くのは、地域名と訪問看護の組み合わせで見つかることです。
Q. 対応できる医療的ケアは、どこまで具体的に書いてよいですか?
A. 具体的に書くほど、紹介元は判断がしやすくなります。紹介元は「この状態像を受けてもらえるか」で依頼先を選ぶため、抽象的な記載では候補から外れます。ただし記載は実際に対応できる範囲に留めてください。書いた内容と現場の受け入れ可否がずれると、次の相談が途切れます。
Q. 既存サイトはリニューアルと作り直しのどちらがよいですか?
A. どちらが優れているというものではなく、課題の所在で決まります。載せる情報の骨組みから見直す必要があるならリニューアル、情報は足りていて見た目や読みにくさだけが問題なら、部分的な改修で足りる場合もあります。まず現行サイトの不足項目を洗い出してから判断するとよいでしょう。
Q. 写真は職員のものを載せるべきですか?
A. 「どんな人が訪問に来てくれるか」が伝わるため、紹介元にも応募者にも有効な材料です。ただし掲載前に、本人の同意の取り方と、退職時に誰がいつ差し替えるかの運用を決めておいてください。ここを決めずに始めると、実在しない職員の写真が残り続けます。
訪問看護ならではの項目も含めて、依頼前の確認事項を並べています。介護のHP発注前チェックリストを無料で受け取る
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まとめ:訪問看護のホームページで押さえる5点
- 読み手は紹介元と看護師:訪問看護の利用者はケアマネジャーや病院の退院支援から紹介されてきます。利用者・ご家族が見るのは「紹介された後」です
- 紹介元が確認するのは5項目:対応できる医療的ケア/対応エリアと所要時間/営業時間と緊急時の体制/スタッフ構成/受け入れ可否の連絡先
- 看護師は条件の先も見ている:1人で訪問する不安、オンコールの実態、教育体制。求人媒体の枠に収まらないこの3点をホームページに置きます
- サイト構成は3パターン:1サイト統合型・採用サイト分離型・拠点別ページ型。拠点数と採用の継続性で向き不向きが決まります
- 公開後の更新まで含めて設計する:受け入れ可否と募集状況が古いままだと、紹介も応募も取りこぼす原因になります。項目ごとに頻度と担当を決めておきます
今日できることは、自ステーションのホームページを紹介元の目で開いてみて、上の5項目が探さずに見つかるかを確かめることです。見つからない項目が、そのまま改修の優先順位です。
ケアプラは医療介護福祉に特化して法人様を100社以上支援しています。社会福祉法人福昭会様では、HP・採用サイト制作により、ホームページの固定運用費(保守費)を月3万円から0円に削減しました。またSNS採用支援では、人材紹介料に年間約300万円を支出していた訪問看護ステーションA社が、検索経由のお問い合わせから2日で導入を決められています。
訪問看護のホームページ制作について無料で相談する(お電話:06-4400-1681/受付9:00〜20:00・日祝を除く)


