集客・マーケティング

ショート動画の運用代行|介護事業者が任せる範囲と費用の決まり方

監修者森永 大樹

運用代行会社を調べ始めたものの、見積書を見ても「どこまでが月額に入っているのか」が分からない。TikTokとInstagramとYouTubeを全部頼むべきなのかも判断できない。介護や医療の現場では、撮影ひとつとっても利用者様の写り込みや職員のシフトがあり、一般的な説明のままでは当てはまりません。

この記事では、介護・医療の事業者がショート動画の運用を外部に任せるとき、何をどこまで任せられるのか、費用はどの軸で動くのか、任せたあとに施設側に何が残るのかを順に整理します。TikTok・Instagramリール・YouTubeショートの3媒体で、運用代行の仕事がどう変わるかにも触れます。

医療介護福祉の法人様を100社以上支援しているケアプラが、支援の知見をもとに解説します。

この記事の結論|任せる範囲は「工程×媒体」で決まり、施設に残るのは撮影日の段取り・公開前の確認・窓口・応募後の対応の4つ

ショート動画の運用代行は、企画から分析までを継続して外に出す契約です。費用が動く軸と、施設側に残る作業を先に押さえると、見積書を同じ条件で読めます。

知りたいこと

結論

詳しく書いた章

どこまで任せられるか

企画・台本・撮影(会社により異なる)・編集・投稿・コメント対応・分析・改善の打ち合わせまで任せられる。範囲は契約で決まる

運用代行の8工程

媒体を増やすと何が変わるか

基本の工程は同じ。媒体ごとの仕上げとコメント対応が、媒体の数だけ増える

3媒体の運用の違い

費用は何で動くか

本数・媒体の数・撮影の同行の3つが、運用代行に固有の軸

費用が動く3つの軸

任せても施設に残るものは

撮影日の段取り・公開前の確認・窓口の担当者・応募後の対応の4つ

施設に残る4つの仕事

先に断っておくと、この記事に金額の相場は載せていません。含まれる工程が会社ごとに違い、金額だけを並べても比較にならないためです。

▶ SNS採用 内製・外注 判断シートを受け取る(無料)

どこまでを自施設で持ち、どこから外に出すかを、判断の材料を並べながら整理できます。

※上記の資料は、フォーム送信後にご登録のメールアドレス宛へお送りします。

ショート動画の運用代行とは|単発の制作とは別物で、含まれる工程は8つ

ショート動画の運用代行は、動画を1本作る契約ではなく、企画から分析までを毎月繰り返す契約です。単発の制作代行は「作る」ところまでで、投稿後の運用は施設側に残ります。

見積書に「運用代行」と書かれていても、中身は会社によって違います。ショート動画の運用は、次の8つの工程に分けて見ると、何が含まれているかを確かめやすくなります。

工程

主な内容

代行に出せるか

施設に残りやすい作業

①企画

月の投稿テーマ・撮る場面の決定

出せる

採用したい職種や、見せたくない場面の共有

②台本

話す内容・字幕・構成の作成

出せる

事実関係の確認(制度・勤務条件の記述)

③撮影

現場での撮影

会社により異なる(現地に来る会社と、素材送付の会社がある)

撮影日の調整、出演する職員への声かけ

④編集・字幕

カット、テロップ、音の調整

出せる

公開前の確認

⑤投稿

媒体ごとの仕上げと投稿作業

出せる

アカウントの権限の扱いの確認

⑥コメント・DM対応

コメントへの返信、問い合わせの振り分け

契約で範囲が分かれる

応募希望の連絡への対応

⑦分析・月次レポート

見られ方の集計、振り返り

出せる

数字を見て次の方針を決める判断

⑧改善の打ち合わせ

定例での方針の見直し

出せる

打ち合わせに出る担当者の確保

ショート動画の運用代行に含まれる8つの工程(企画・台本・撮影・編集と字幕・投稿・コメントとDM対応・分析と月次レポート・改善の打ち合わせ)と、施設に残りやすい作業を整理した図

表のうち、会社によって差が出やすいのは③撮影と⑥コメント・DM対応です。撮影は現地に伺う形か、施設が撮った素材を送る形かで、施設の負担が大きく変わります。コメント・DM対応は、応募希望の連絡が混ざることがあるため、どこまで代行会社が返し、どこから施設に引き継ぐかを決めておきます。

ケアプラのSNS運用代行では、ショート動画の企画・撮影・編集・投稿運用に加え、採用の課題を投稿内容に反映する採用コンサルと、月次レポート、定例のミーティングを担当します。

依頼先のタイプ別の違いは介護のSNS運用代行の選び方(依頼先4タイプと契約前の6項目)、費用を決める3つの要因は介護施設のSNS採用代行の費用で扱っています。本記事は、ショート動画の運用に絞った各論としてお読みください。

TikTok・Instagramリール・YouTubeショートで、運用代行の仕事は何が変わるか

基本の工程は3媒体で共通です。変わるのは、媒体ごとの仕上げと、コメントへの対応です。1回の撮影素材を複数の媒体に出す場合も、媒体ごとに仕上げを分ける作業が加わります。

「全部の媒体をやるべきか」と迷う方もいます。当社自身は、自社SNSメディアでTikTok・YouTube・Instagramを運用しています。自社のTikTokは5ヶ月で約372万回視聴、YouTubeは7ヶ月で累計108.8万回視聴でした(いずれも2026年5月時点の自社アカウントの数字で、お客様の成果を示すものではありません)。媒体が違えば、投稿文やカバーなどの仕上げも、反応の見方も別になります。

媒体

媒体ごとに仕上げが変わる点(例)

依頼時に確認すること

TikTok

冒頭の見せ方、投稿文、コメントへの返信

使える音源の範囲(事業のアカウントでは個人と条件が異なる場合があります)

Instagramリール

カバー画像、投稿文、ハッシュタグ、プロフィールとのつながり

既存アカウントの投稿目的(利用者様向けか採用向けか)

YouTubeショート

タイトル、説明欄、チャンネル内の動画の整理

長い動画への案内を入れるかどうか

媒体の仕様や表示の仕方は更新されます。尺の上限や機能は、依頼するときに代行会社へ最新の内容を確認してください。

どの媒体から任せるか

最初は1媒体に絞り、反応を見てから増やす進め方が運用の負担を抑えられます。媒体を増やすと、仕上げとコメント対応が媒体ごとに加わり、確認する施設側の作業も増えるためです。

届けたい相手が、施設をまだ知らない求職者なのか、すでに施設を知っている方なのかで、向く媒体は変わります。媒体ごとの使い分けは介護施設のSNS採用のやり方(4ステップと媒体の選び方)で、Instagramの面の使い分けは介護施設のInstagram採用で整理しています。

1回の撮影を複数媒体に使い回すときの注意

撮影素材は使い回せますが、そのまま全媒体に出すわけではありません。投稿文、タイトル、カバー画像は媒体ごとに作り直します。BGMの扱いも媒体とアカウントの種別で変わる場合があるため、見積もりの段階で「媒体ごとの仕上げが何本分含まれているか」を確認します。同じ1本の動画でも、3媒体に出せば仕上げが3回発生する、と考えておくと見積書を読みやすくなります。

費用はどう決まるのか|動くのは「本数」「媒体の数」「撮影の同行」の3つ

運用代行に固有の費用の軸は、本数・媒体の数・撮影の同行の3つです。依頼する範囲・撮影の担当・拠点の数という全体の要因は、これらの土台の上に乗ります。

費用が動く軸

どう動くか

見積書で確認すること

本数

本数が増えるほど、企画・台本・編集の稼働が増える

月に何本が含まれるか。修正は何回までか

媒体の数

媒体が増えるほど、仕上げ・投稿・コメント対応が媒体の数だけ増える

媒体ごとに別料金か、まとめて含まれるか

撮影の同行

現地に来て撮る場合は、移動と撮影の稼働が乗る

撮影は月に何回か。出張費は別建てか

ショート動画の運用代行の費用が動く3つの軸(本数・媒体の数・撮影の同行)と、見積書で確認する点を整理した図

本数は多いほどよいとは限りません。施設が確認できる量を超えて本数を増やすと、公開前の確認が追いつかず、更新が止まる原因になります。無理なく続く本数の考え方は、介護施設の採用動画は何を撮るかの工程表にまとめました。

金額そのものは、施設様の状況を伺ってからご案内しています。採用の目標人数や撮影の体制によって必要な範囲が変わるためです。期間についても、当社ではSNSは3ヶ月で兆しが見え、6ヶ月で応募につながると考えています。単月ではなく、数ヶ月単位でご検討ください。

見積書を並べるときの順番

見積書を比べるときは、金額より先に「本数・媒体・撮影」の3行をそろえます。3行がそろっていない見積書は、安い高いの判断ができません。そろえたうえで、公開前の確認や定例ミーティングに施設側が割ける時間とも照らし合わせます。

運用代行に出しても、施設に残る4つの仕事

一般的に、施設側には撮影日の段取り、公開前の確認、窓口の担当者、応募後の対応の4つが残ります。運用代行は施設の仕事をなくす契約ではなく、仕事の種類を変える契約です。

施設に残る仕事

内容

決めておくこと

①撮影日の段取り

撮影日の調整、出演する職員への声かけ、当日の案内役

担当者と、撮影できる時間帯

②公開前の確認

写り込み、職員の顔出し、事実関係の確認

誰が最終判断をするか

③窓口の担当者

代行会社との連絡、定例ミーティングへの出席

連絡の頻度と手段

④応募後の対応

応募希望の連絡への返信、面接の調整

最初の連絡までの時間

ショート動画の運用代行を依頼しても施設側に残る4つの仕事(撮影日の段取り・公開前の確認・窓口の担当者・応募後の対応)と、決めておくことを整理した図

撮影に入る前に、職員が顔出しできるかを確認しておきます(詳しくは「介護施設のSNS運用ルールで決める8項目」)。確認の出し方を代行会社がどう持っているかは、契約前に聞いておく点です。

④の応募後の対応は、運用代行の範囲外になりやすい部分です。SNSの相談をいただいた場合でも、求人の中身や応募者への対応に詰まりがあれば、先にそちらを直す順番をご提案しています。この順番の考え方は介護施設のSNS採用のやり方で扱いました。

採用だけでなく、利用者様やご家族への認知にも使えるのか|目的で頼み方が変わる

使えますが、採用向けと利用者様・ご家族向けでは、動画の主役と見せる場面が変わります。同じアカウントで両方を狙うと、どちらの読み手にも届きにくくなる場合があります。

採用向けは、働く職員の表情や1日の流れが主役になります。利用者様・ご家族向けは、サービスの内容や相談の入口が主役です。見せる場面も、言葉づかいも別になります。

すでにアカウントがある施設では、そのアカウントが誰に向けて育てられてきたかを先に確認します。利用者様・ご家族向けに育てたアカウントを採用向けに作り替えるか、新しく分けるかで、依頼する内容が変わります。事業所の集客全体の考え方は介護事業所の集客をご覧ください。

クリニックなど医療機関が依頼するときの補足

医療機関の場合は、動画の表現が医療広告の規制に触れないかを、依頼の前に整理しておきます。医療法第6条の5は、医業・歯科医業・病院・診療所に関する「広告その他の医療を受ける者を誘引するための手段としての表示」を広告と定めています。そのうえで、虚偽の広告をしてはならないこと、他の病院や診療所と比較して優良である旨の広告や誇大な広告をしてはならないことを規定しています(出典:e-Gov法令検索「医療法」(第6条の5/2026年10月確認))。

第1項は「何人も」を対象にしています。動画の台本や字幕を外部の会社が作る場合でも、表現を誰がどの段階で確認するかを、契約前に決めておくと安心です。個別の動画が広告にあたるかどうかは、厚生労働省が公表している医療広告ガイドラインと事例解説書で確認してください(出典:厚生労働省「医療広告規制について」(2026年10月確認))。判断に迷う場合は、所管の自治体の窓口や専門家にご相談ください。

ケアプラのSNS運用代行で任せられる範囲と、大阪の就労B型事業者様の事例

ケアプラのSNS運用代行は、ショート動画の企画・撮影・編集・投稿運用と、採用の設計までを担当します。大阪の就労B型事業者様は、当社のSNS運用代行で、フォロワーが10,000人を超え、採用コストを30%削減しました。

担当する範囲は、次のとおりです。

  • ショート動画の企画・撮影・編集・投稿運用
  • 採用の課題を伺い、投稿の内容に反映する採用コンサル
  • 運用の状況を数字で共有する月次レポート
  • 方針をすり合わせる定例のミーティング

当社が向かない場合

次のような場合は、当社のSNS運用代行をおすすめしません。

  • 動画を1本だけ作りたい。運用ではなく単発の制作が目的の場合は、運用代行の本契約とは別のメニューで、動画制作だけをお試しいただけます
  • 当社のアカウントでの紹介を期待している。当社のフォロワーがそのまま施設様の求職者になるとは限らないため、紹介による拡散はお約束していません
  • 撮影日を設定できない。現場で撮る日が確保できないと、施設らしさのある動画は作りにくくなります

判断に迷う場合は、まず無料でご相談ください。そもそもSNSが今の課題に向くかどうかからお話しします。

▶ 無料で相談する(お問い合わせフォーム)

当社は医療介護福祉の法人様を100社以上支援しています。ご相談いただけるのは、採用・職員体制づくり、ホームページやSNSでの情報発信の領域です。お電話は06-4400-1681(受付9:00〜20:00・日祝を除く)、フォームからのお問い合わせには1営業日以内にご返信します。

ショート動画の運用代行に関するよくある質問

Q. 運用代行と、動画制作の代行は何が違いますか

制作代行は動画を作るところまでで、運用代行は企画から投稿後の分析までを継続して担う契約です。制作代行を選んだ場合、投稿・コメント対応・振り返りは施設側に残ります。どちらが合うかは、施設側で投稿と分析に割ける時間があるかで決まります。

Q. 台本は誰が作りますか

台本の作成を含む契約では代行会社が作り、施設側は事実関係を確認します。勤務条件や制度の記述は、施設にしか分からない情報です。台本の確認に誰が入るかは、契約前に決めておきます。

Q. 契約してから最初の動画が出るまで、どのくらいかかりますか

施設の状況によって異なります。撮影日の調整と、公開前の確認の担当者が決まっているかどうかが、進み方を左右します。見積もりの段階で、初回の撮影までの流れを説明してもらってください。

Q. 契約の前に試すことはできますか

当社では、運用代行の本契約とは別のメニューとして、動画制作だけを単発でお試しいただけます。撮影の段取りが自施設で回るか、職員がカメラの前で自然に話せるかを、契約を決める前に確かめられます。

Q. クリニックや訪問看護ステーションでも依頼できますか

医療介護福祉の事業者様のご相談を承っています。医療機関には広告の規制がありますので、表現を確認する段取りを先に決めたうえで、進め方をご相談いただくのがよいと考えています。

まとめ:ショート動画の運用代行で押さえる5点

  • 運用代行は、企画から分析まで8つの工程を継続して出す契約です。 単発の制作代行とは別物で、投稿後の運用が含まれるかを確認します
  • 媒体が変わっても基本の工程は同じです。媒体ごとの仕上げとコメント対応が、媒体の数だけ増えます。最初は1媒体に絞る進め方が負担を抑えられます
  • 費用は本数・媒体の数・撮影の同行で動きます。 見積書は、金額の前にこの3行をそろえて並べます
  • 任せても、施設に撮影日の段取り・公開前の確認・窓口の担当者・応募後の対応の4つが残ります。 誰が担うかを契約前に決めておきます
  • 医療機関は、表現の確認を誰が行うかを先に決めます。医療法第6条の5は、虚偽の広告や比較優良・誇大な広告を禁じています

今日できることは、自施設で「本数・媒体・撮影」の希望を1枚に書き出し、公開前の確認を担う方を決めることです。この2つが手元にあれば、複数の会社に同じ条件で見積もりを依頼できます。

当社は、SNS運用代行で大阪の就労B型事業者様を支援し、フォロワー10,000人超・採用コスト30%削減という結果でした。自施設の場合にどこまで任せるのが合うかは、現状を伺えば整理できます。

▶ 無料で相談する(お問い合わせフォーム)

採用・職員体制づくり、ホームページやSNSでの情報発信のご相談は、無料で承っています。お電話は06-4400-1681(受付9:00〜20:00・日祝を除く)です。

▶ SNS採用 内製・外注 判断シートを受け取る(無料)

どこまでを自施設で持ち、どこから外に出すかを整理できます。

※上記の資料は、フォーム送信後にご登録のメールアドレス宛へお送りします。

出典・参考資料

監修者

森永 大樹のプロフィール写真

森永 大樹

エジスト株式会社 代表取締役

2018年大学卒業後、レバレジーズ株式会社に入社し、介護事業部の営業を担当。2020年に退職後、エジスト株式会社を設立し、介護・医療業界特化メディア、採用支援サービスのケアプラを運営する。

資料請求

ケアプラのサービス資料をダウンロードいただけます。採用マーケティング支援や医療介護特化のSNS運用代行サービスをご検討の方はぜひご一読ください。

資料請求をする

ご相談・お問い合わせ

お客様の採用や集客における課題解決をケアプラの多くの業界特化での事例をもとにサポートします。お気軽にご相談ください。

まずは相談する